ベトナム戦争って知ってた?アメリカが枯葉剤やら地雷やらで国土をボロボロにして、何百万人もの犠牲者を出した戦争なんやけど、当のベトナム人は今アメリカのこと全然恨んでないらしいんよな。普通、他の国だとアメリカに介入されたら何十年経っても恨み節が残るもんやのに、ベトナムだけなんでこんなにサバサバしてるんや?ってことでr/NoStupidQuestionsで投稿主が疑問を投げかけたら、めちゃくちゃ深いコメントが集まっとったから紹介するで。歴史・地政学・世代交代、色んな角度から答えが出てきて普通に勉強になったわ。
📝 スレ主
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It's interesting. I don't really see seething hatred from the Vietnamese today after what happened during the war. What caused this? Most countries the US interfered in have a lasting hatred for the US. Why isn't this replicated in Vietnam?
ベトナム人だけど。
だってこっちは勝ったし、それよりもっと気にしなきゃいけない相手がいるからね……(中国)
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Vietnamese here.
Because we won, and we have more important things to worry about … (China)
✍️ 管理人: これぐう正論すぎて草。「勝ったから根に持たない」ってシンプルながら核心突いてるよな。日本だと戦争に負けた側やから未だに色々こじれる部分あるけど、勝者側のメンタリティって全然違うんやなって。ちなみにベトナムと中国は南シナ海の領有権問題で今も緊張状態が続いてて、2014年には中国の石油掘削装置を巡って反中デモが暴動にまで発展したこともあるんよ。過去の敵より今そこにいる脅威の方がリアルに怖いっていう、めっちゃ現実的な国民感情やと思うわ。
ベトナムの歴史は、まさに戦乱にまみれている。アメリカがやって来る前はフランスと戦い、アメリカが撤退した後はカンボジアへの対応を迫られ、中国とはこの約2000年間、断続的に戦い続けてきた。ベトナム人にとって、アメリカとの戦争(ベトナム戦争)は歴史の中では比較的小さな一節にすぎない。以前、ベトナム人の友人がこう言っていた。「こっちはあらゆる国と戦って、全部勝ってきたんだ。自意識過剰もいい加減にしろ」と。
また、ベトナムは人口構成が圧倒的に若く、国民の大半はその戦争を実体験として知らない。
それに、これがかなり大きいのだが、アメリカはベトナムにとって主要な貿易相手国であり、ベトナム製品の大口輸入国でもある。しかも戦争終結以降、両国関係は目に見えて友好的になっている。
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Vietnamese history is STEEPED in conflict; before the US showed up they were fighting the French, after we left they had to contend with Cambodia and they've been fighting with China off and on for almost 2000 years. The American/Vietnam war is a relative footnote to them, as my Vietnamese friend once put it, "We fought everybody and won, get over yourselves". Vietnam as a country also skews overwhelmingly young, the majority of people have no first-hand knowledge of the conflict.
Also, and this is a big part of it; the US is a major trade partner of Vietnam, it's a major importer of Vietnamese exports and since the war relations between the two countries have been markedly cordial.
✍️ 管理人: 「あらゆる国と戦って全部勝ってきた」ってパンチライン強すぎるやろwww でも実際ベトナムって数千年単位で戦争史を刻んでる国なんよな。日本もアメリカと戦争して、今や同盟国&貿易相手国になってるっていう似たパターンあるけど、ベトナムの場合はアメリカと1995年に国交正常化して、今では対米輸出がベトナムのGDPにとってかなり大きな割合占めてるらしいわ。過去より今の実利を取るっていう、めちゃくちゃ現実的な国民性が透けて見えるコメントやと思う。
彼らが勝ったから。それに、その後も何度も戦争を経験してきたからだ。ベトナムは若い人も多く、国民の大半はアメリカとの戦争を直接は知らない。
とはいえ、俺たちが埋めた大量の地雷と、散布した枯葉剤エージェント・オレンジは、今もなお延々と「贈り物」をもたらし続けているけどな。【訳注: “the gift that keeps on giving”(いつまでも恩恵をもたらす贈り物)という表現を皮肉として用いている】
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Because they won, and because they have fought multiple wars since then. Vietnam has a lot of young people, also: the bulk of the country has no firsthand memory of the war with the US.
All the land mines we planted and agent orange we sprayed there are the gifts that keep on giving, though.
✍️ 管理人: この皮肉の効かせ方、アメリカ人らしい自虐ジョークで好き。実際エージェント・オレンジは今も深刻な問題で、ベトナム政府によると300万人以上が健康被害受けたとされてて、奇形児が生まれ続けてる地域もあるんよな。日本だと広島・長崎の原爆被害と似たポジションかもしれんけど、あっちは「過去の傷」として語られる一方、ベトナムの枯葉剤は「今も進行中の被害」っていうのが決定的に違うところ。それでも国として恨み節に走らないのは、正直すごい胆力やなって思うわ。
20年の戦争なんて、歴代の中国王朝に1000年も支配されていた歴史に比べれば、ほんの一瞬にすぎない。
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20 years of war is a blip compared to the 1000 years of subjugation under the various Chinese Dynasties
✍️ 管理人: スケールがバグっとる、1000年支配された歴史と比べたら確かに20年は誤差やわな。ちなみにこれ「北属期(バクトゥック)」って呼ばれてて、紀元前111年から938年まで、断続的に中国の支配下にあった時代のことなんよ。日本の元寇(13世紀に2回だけ)とはレベルが違う長期間の被支配経験があるから、ベトナム人の中で「アメリカとの20年」の相対的な重みが軽くなるのも納得やわ。個人的には、この歴史認識のスケール感覚がベトナム人のメンタルの強さの源泉な気がする。
国民の半分は、共産主義勢力を相手にアメリカ軍と共に戦った。そして最終的に勝利したのは共産主義勢力だった。ベトナム共和国(南ベトナム)側で戦った人や同国を支持していた人の多くは国外へ脱出し、現在はアメリカを含む欧米諸国で暮らしている。国内に残った人々は再教育を受けさせられた。
一般的な認識も、ベトナムの学校で教えられている内容も、「共産主義者が資本主義者を打ち負かした」とか「北が南を打ち負かした」というものではない。「ベトナムがアメリカを打ち負かし、国を再統一した」というものだ。実際、この捉え方のほうがいい。かつてフランスを、その前には中国を追い払ったのに続き、またしても豊かで強大な国をベトナムから追い出したという、国民的な誇りにつながるからだ。
実際には、ベトナム共和国が陥落した際、同国を守っていたのはARVN(南ベトナム軍)の部隊だけだった。アメリカはその3年前に停戦と完全撤退を取り決め、その代わり、ARVN兵への物資供給は継続すると約束していた。戦争が終結した時点でベトナムにアメリカ人はおらず、すでに3年間も不在だった。アメリカ軍は確かに撤退したが、停戦は維持されなかった。さらに、議会がウォーターゲート事件への対応に追われていたため、アメリカは約束していたARVN部隊への資金援助を行わなかった。
とはいえ、共産主義勢力が倒したのはアメリカ軍ではなくARVNだった、などと細かく揚げ足を取っても意味はない。事実として、彼らは実際に勝利し、今や国は統一されている。
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Half of the country fought WITH the Americans against the communists. The communists eventually won. Many who fought with or were aligned with the Republic of Vietnam escaped the country, and now live in western countries, including the US. Those who remained were reeducated.
The general consensus, and what is taught in Vietnamese schools, isn't that the communists beat the capitalists, or that the north beat the south. It's that Vietnam beat the Americans, and was reunited. It's actually better this way. It creates a sense of national pride in Vietnam ejecting yet another rich and powerful nation from their country, after previously ejecting the French, and before them the Chinese.
The reality is that when the Republic of Vietnam fell it was being defended only by ARVN troops. The Americans had negotiated a cease fire and full withdrawal three years prior, with the promise that they would continue to supply the ARVN soldiers. There were no Americans in Vietnam when the war ended, and hadn't been for three years. The Americans did withdraw, but the cease fire didn't hold. The Americans didn't fund the ARVN troops, as they had promised to do, because Congress was embroiled in the Watergate scandal.
But there's no point nitpicking over the fact that the communists beat the ARVN troops, and not the American Army. The fact is that they DID win, and the nation is now unified.
✍️ 管理人: これ有能すぎる解説やわ、歴史の「語られ方」が国民感情を作るってのがよく分かる。1973年のパリ和平協定でアメリカは撤退したけど、その2年後の1975年サイゴン陥落までの間に何があったかまでちゃんと補足してくれてるのがありがたい。日本でも「終戦」の語られ方(誰が誰に負けたか)で世代ごとに全然感覚違うと思うけど、ベトナムは「アメリカに勝った」って物語に統一することで国民の団結図ってるんやなって。ウォーターゲート事件が巡り巡って同盟国の命運を左右したっていう話、歴史の皮肉としてマジで興味深いわ。
以前、ベトナム人の同僚が大勢いた。全員、いわゆる「ボートピープル」か、戦後に南ベトナムを離れた人たちだった。
その中に年配の男性がいて、毎年4月30日になると激昂し、ほとんど誰にも慰めようがないほど取り乱していた。「アメリカは自分を裏切り、見殺しにした」と、ただ繰り返すんだ。彼は南ベトナム軍の兵士だった。
ほかのベトナム人の同僚たちがなだめようとしていたが、たいてい彼は早退していた。ベトナム人がアメリカに向ける「憎しみ」として、私が目にした中ではそれが最も強烈なものだった。
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I used to work with a lot of Vietnamese, all either were “boat people” or left South Vietnam after the war. There was an older gentleman who would just become irate, almost inconsolable on April 30 every year. He would just repeat how the U.S. betrayed him and left him to die; he was a soldier in the South Vietnamese Army. The rest of the Vietnamese that I worked with would try and console him, but he would usually go home early. That is the most “hatred” I have seen towards the U.S. from a Vietnamese.
✍️ 管理人: これ読んでてめっちゃ胸に来たわ、涙腺にくるやつ。4月30日ってベトナム本国では「統一記念日(解放記念日)」として祝われる日やけど、南ベトナム系の亡命コミュニティの間では真逆の「ブラック・エイプリル」って呼ばれてて、喪に服す日として扱われてるんよな。同じ日でも立場によって「勝利の日」と「裏切りの日」に真っ二つに割れるって、日本で言うと終戦記念日の受け止め方が沖縄とそれ以外でかなり温度差あるのと近いものを感じる。国としては恨んでなくても、個人レベルでは今も戦争のトラウマ抱えてる人がいるっていう、この対比がリアルやわ。
ベトナム国外で出会う人の多くは、共産主義から逃れてきて、アメリカに勝ってほしいと思っていた人たちだから。
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Because most of the people you meet outside of Vietnam are the ones who fled Communism and wanted the US to win.
✍️ 管理人: これがまさにオチというか、めっちゃ重要な補足やわ。要はベトナム「本国」の話と、アメリカにいるベトナム系移民の話は全然別物なんよな。カリフォルニアのリトルサイゴン(オレンジ郡)とかは反共産主義の保守的なコミュニティとして有名で、政治的にも共和党支持が伝統的に強いって言われとる。つまり「ベトナム人はアメリカを恨んでない」んじゃなくて、「恨んでる人たちはもうベトナムにいない」が正解に近いんかもしれん。勝者は国に残って前を向き、敗者側は国を出て今も複雑な感情を抱え続けてる、っていう構図がなんとも言えん皮肉やな。
💭 管理人の感想
今回のスレ、単純な「ベトナム人は寛容だから」みたいな話やなくて、勝者のメンタリティ・若い人口構成・中国という現在進行形の脅威・貿易関係・そして「誰の視点で語るか」っていう複数の要因が絡み合ってるのがよく分かったわ。特に「共産主義者が資本主義者に勝った」じゃなくて「ベトナムがアメリカに勝った」っていう物語の作り方は、国民感情をコントロールする上でめちゃくちゃ効いてる気がする。日本の場合は敗戦国として今も戦争の語り方に神経使う部分あるけど、ベトナムは「勝った側」として堂々と過去を消化できてるのが対照的やなって。ただ南ベトナム系の亡命コミュニティの話を読むと、国としての「恨んでない」と個人としての「恨んでる」は全然別レイヤーにあるんやなって考えさせられたわ。これ前に「なんで韓国は反日感情強いのに台湾は親日なのか」みたいなスレでも似たような構造の議論があった気がするんよな、統治のされ方や戦後の物語の作られ方で全然感情の残り方が変わるという。みんなは、国家としての「恨み」ってどのタイミングで薄れていくもんだと思う?勝てば水に流せるんか、それとも時間が全てを解決するんか、意見あったら聞いてみたいわ。
🌍 他の言語では?
🇩🇪 ドイツ語: Jetzt stellt euch nicht so an (イェッツト シュテルト オイヒ ニヒト ゾー アン)
→ 直訳は「そんなに大げさに振る舞うな」で、騒ぎ立てたり被害者ぶったりする相手を軽くたしなめる日常表現。
🇫🇷 フランス語: Faut pas exagérer (フォ パ エグザジェレ)
→ 「大げさにするなよ」というごく日常的な口語表現で、相手の反応が過剰な時にさらっと使える。
🇰🇷 韓国語: 오버하지 마(オボハジ マ)
→ 英語の「オーバー」を借用したカジュアルな若者言葉で、大げさに反応する相手に「大げさにするなよ」と言う時に使う。
🇪🇸 スペイン語: No se lo tomen tan a pecho (ノ セ ロ トメン タン ア ペチョ)
→ 「そんなに深刻に受け止めるなよ」という意味で、相手が過剰に気にしている場面で自然に使われる。
※翻訳は意訳を含みます。正確な表現は原文リンクからご確認ください。
※引用元: r/NoStupidQuestions
📖 この記事のチャンク〜英語フレーズを覚えよう〜
“get over yourself”
🔊 読み方: ゲット・オーヴァー・ユアセルフ
🇯🇵 意味: 「いい加減にしろ」「調子に乗るな」「自惚れるな」(相手が自分を過大評価していたり、大げさに振る舞っている時にたしなめる言い方)
💡 相手が自分を特別だと思い込んでいたり、偉そうな態度を取っている時に「そんなに自分を大きく見せなくていいよ」とたしなめる場面で使う。例:友人が些細なことで急に偉そうな態度を取り始めた時に “Come on, get over yourself, nobody’s impressed.”(いい加減にしなよ、誰も感心してないから)のように使う。


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