ジェームズ・ボンドといえば「ウォッカ・マティーニ、シェイクで、ステアではなく」の決め台詞。でもこれ、カクテル業界的にはかなりツッコミどころのある注文らしいんよ。アルコールだけのカクテルは普通ステアするのが鉄則で、シェイクすると氷が砕けて水っぽくなるし、透明感も失われる。そんな「邪道マティーニ」がなぜ生まれたのか、海外Redditで議論になってたから見ていこうや。
誤解のないように言っとくと、これはイアン・フレミング版『カジノ・ロワイヤル』のボンドの話な。最初は普通にドライ・マティーニ頼むんだけど、急に気が変わって「待ってくれ。ゴードンを3、ウォッカを1、キナ・リレを半分。キンキンに冷えるまでシェイクして、デカいレモンピール添えて」って言い出す。で「これ俺のオリジナルだから、いい名前思いついたら特許取るわ」とか言うてる。要は“その場でサッと即興できる男”感の演出。映画版ではそこを端折って「ウォッカ・マティーニ」だけになったってわけ。
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For clarity's sake, this is James Bond from Ian Fleming's Casino Royale. He first simply orders a dry martini, then changes his mind:
"Just a moment. Three measures of Gordon's, one of vodka, half a measure of Kina Lillet. Shake it very well until it's ice-cold, then add a large thin slice of lemon peel. Got it? … This drink's my own invention. I'm going to patent it when I think of a good name."
It seems it's more a reflection of his ability to improvise than anything else. Only in the movies did they dial it back to just a vodka martini
✍️ 管理人: これマジで知らんかったわ、原作では「ヴェスパー」っていう名前のオリジナルカクテルなんよな。ちなみに「キナ・リレ」ってのはフランスのアペリティフで、今はもう製造されてなくて現行の「リレ・ブラン」は別物らしいぞ。日本だと居酒屋で「俺のオリジナルハイボール作って」とか言い出したら確実にウザがられるけど、ボンドは様になるからズルいわ。個人的には原作の「特許取るわ」のくだりがめっちゃオモロくて、スパイのくせに茶目っ気ある男やなって思った。
つまりそのオッサン、極秘任務中にそこまでベロベロに酔いたくないってこと?
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So guy doesn't want to get (as) drunk while on a secret mission?
✍️ 管理人: ファーwwwそれなwww シェイクで氷が溶けて薄まるのが目的だったら合理的すぎて草なんよ。ちなみに本職の諜報員は任務中の飲酒は基本NGらしくて、MI6の元職員のインタビューでも「現実のスパイは酒なんか飲まねえ」ってバッサリ言うてたわ。日本のサラリーマンも接待で薄めの水割り頼むやつおるけど、ボンドと同じ理由だと思うと親近感湧くな。まあボンドの場合は任務中にカジノでバカラやる時点でツッコミどころ満載なんだけど。
『カジノ・ロワイヤル』で一番好きなシーンは、バーテンダーに「シェイクで?ステアで?」って聞かれたボンドが「俺がそんなこと気にするように見えるか?」って返すとこ。
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My favorite bit of Casino Royale was when the bartender asked Bond "shaken or stirred" and Bond's answer was "Do I look like I give a damn?"
✍️ 管理人: これダニエル・クレイグ版の名シーンやん、ワイも大好きなんよ。長年のファンサービス的なメタネタをブチ込んでくるセンスが秀逸すぎる。ちなみにクレイグ版は原作により忠実に作られてて、歴代で一番「フレミングのボンド」に近いって評価されてる。日本で例えるなら「ルパン三世」でルパンが「今回はワルサーじゃなくてもいいか」みたいなノリでファンにウィンクするあの感覚やな。この一言で「もうキャラ付けはええから本筋やろうぜ」っていう制作陣の意思も感じるわ。
統計的に見ると、ボンドが原作小説シリーズ全体で一番よく頼んでるのは実はストレートのウイスキーなんよな。例の「シェイクで、ステアはしない」マティーニを頼むのは数回しかない。なのにそればっか有名なのは、シリーズで特に人気高い作品の重要シーンで注文してたからってだけ。
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Statistically speaking, Bonds most ordered drink through the entirety of his OG novels is whiskey straight. He only orders the shaken not stirred martini a few times, and the only reason that's the one that everyone remembers is because (IIRC) he orders it during a key moment in one of the more popular entries.
✍️ 管理人: ぐう正論。イメージって強烈なシーン一発で固定されるもんなんよな。調べたら原作全14作中、マティーニ頼んでるのは19回くらいで、ウイスキーの方が100回以上出てくるらしい。日本でも「シャア=赤い彗星」のイメージが強すぎるけど、実は赤いのザクだけで後の機体は別色みたいなもんやな。文化的なアイコンって、一番多いものより一番印象的なものが残るって法則があるんやと思う。ワイはこれを「印象の法則」って呼んでるわ(今考えた)。
ジェームズ・ボンドが薄いマティーニ頼んでるくせに、やたら気取ってて草
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"James Bond is ordering a watered-down martini, and he's being snooty about it"
✍️ 管理人: クッソワロタwww 本質突きすぎやろ。確かにカクテル的に考えたら「氷で薄めた微妙なマティーニを自信満々で頼むオッサン」でしかないんよな。日本で言うと「俺、日本酒は冷やで氷入れて飲むのがツウなんだ」とか言い出す人と同じ構図かもしれん。ちなみにプロのバーテンダーに聞くと「お客様が頼めばシェイクしますけど、本当は止めたい」って本音を漏らすらしい。気取りと実態のギャップがオモロいキャラ設定として成立してるのは、作家の才能としか言いようがないわ。
フレミング自身の説明だったと思うけど、あの注文の本来の意図はボンドの国籍を悟られないようにすることだったらしい。マティーニを頼むと「イギリス人っぽい」、ジンの代わりにウォッカにすると「ロシア人っぽい」、それをシェイクすると「アメリカ人っぽい」――当時の小説執筆時、カクテルをシェイクするのはアメリカ独特の習慣だったし、ウォッカもロシア以外じゃほぼ無名だった。つまりあの飲み方なら正体バラさず注文できたってわけ。映画のボンドはことあるごとに自分から名乗りまくる男になっちゃったけど、まあ……w
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Fleming said, as I recall, that the original intent of the order was to conceal Bond’s nationality. The idea was that ordering a martini suggested he was British, substituting vodka for the gin suggested he was Russian, and shaking it suggested he was American because, at the time the novels were written, shaking a cocktail was a uniquely American habit and vodka wasn’t well-known outside Russia. He could safely order the drink without giving anything away.
Of course, the movies turned Bond into a guy who went around announcing himself at every opportunity but, y’know…
✍️ 管理人: これ知ってから原作読み返したら一気に深みが増したわマジで。1953年の『カジノ・ロワイヤル』執筆当時、ウォッカは西側じゃほぼ流通してなくて、アメリカでマティーニがウォッカベースで広まり始めたのは1950年代後半なんよ。つまりフレミングはかなり先取りしてたってこと。日本だとスパイが寿司屋で「あがり」って言うかどうかで通かどうか判断するみたいな感覚に近いかもな。映画版の「ボンド。ジェームズ・ボンド」は完全にキャラ立て重視で、スパイとしてはガバガバなんだけど、それがエンタメとして成立してるのが不思議な魅力。最後の「まあ……w」に原作勢の諦観が滲んでて好き。
💭 管理人の感想
いやー今回の話、カクテルとスパイ文化とポップカルチャーが絡み合って滅茶苦茶オモロかったわ。要するにボンドの「シェイクで、ステアではなく」は、カクテル作法としては邪道(透明感が失われて薄まる)だけど、原作では国籍を悟られないための諜報員らしい計算だったかもしれない、って話。日本だと1杯2000円くらいするバーのマティーニを「シェイクで」頼むと内心バーテンダーにガッカリされる可能性がある、ってのは豆知識として覚えておきたいな。それにしても、映画で繰り返されることで「邪道」が「決め台詞」に昇華していく文化の力ってすごいよな。前にも「スタートレックのバルカンサリュート」が実はユダヤ教の祭司の手の形が元ネタって話題になってたけど、ポップカルチャーって意外と深いルーツがあったりする。みんなはバーでマティーニ頼むとき、シェイク派?ステア派? それとも「気にしない」派? コメントで教えてくれると嬉しいわ。ちなみにワイは家で作る時はそもそも氷ケチって薄くならんようにしてる派や、貧乏くさくてすまんな。
📖 この記事のチャンク〜英語フレーズを覚えよう〜
“Do I look like I give a damn?”
🔊 読み方: ドゥ アイ ルック ライク アイ ギヴ ア ダム?
🇯🇵 意味: そんなの気にすると思う?(どうでもいいよ)
💡 些細なことでどちらがいいか聞かれた時に、『どっちでもいい』を強めに伝えるカジュアルな返し。例: 『コーヒー、ミルク入れる?』『Do I look like I give a damn?』のように、細かいことを気にしないキャラを示す場面で使える。
🌍 他の言語では?
🇩🇪 ドイツ語: Sehe ich aus, als ob's mich interessiert? (ゼーエ イッヒ アウス、アルス オプス ミッヒ インテレシアート?)
→ 直訳的だが、口語で『気にしてるように見える?』というニュアンスで自然に使える。
🇫🇷 フランス語: J'ai l'air d'en avoir quelque chose à faire ? (ジェ レール ダン ナヴォワール ケルク ショーズ ア フェール?)
→ 『気にしてるように見える?』という投げやりなニュアンスのカジュアル表現。
🇰🇷 韓国語: 내가 그런 거 신경 쓸 것 같아? (ネガ クロン ゴ シンギョン スル ゴッ ガタ?)
→ 『そんなこと気にすると思う?』という親しい間柄で使う口語表現。
🇪🇸 スペイン語: ¿Acaso parece que me importa? (アカソ パレセ ケ メ インポルタ?)
→ 『気にしてるように見える?』と軽く突き放すカジュアルなスペイン語表現。
※翻訳は意訳を含みます。正確な表現は原文リンクからご確認ください。
※引用元: r/todayilearned


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