ファストフードとか立ち飲み屋への規制って聞くと現代の健康志向の話に聞こえるけど、実はこれ古代ローマですでにやってたって知ってた?皇帝クラウディウスが「テルモポリウム」っていう庶民向けの格安食堂を禁止して、煮込み肉やお湯(≒安酒や軽食を出す立ち飲み)の販売まで禁じたらしいんよ。表向きは治安対策とか道徳の乱れ防止とか言われてるけど、要は庶民が集まってワイワイするのが気に食わなかったんちゃうかって話。Redditのr/todayilearnedでこの話が爆伸びしてて、コメント欄が歴史オタクの解説合戦になっとった。今回はその翻訳と管理人のツッコミをお届けするで。
ユダヤ人たちは再び爆増していて、その数を理由に彼らを都から追い出すと必ず騒動が起きるレベルだったため、彼は追い出す代わりに「伝統的な生活は続けさせていいが、集会は開くな」と命じた。ガイウスが復活させていたクラブ(組合)も解散させた。さらに、庶民の日常を改めさせない限り特定の行為を禁じても意味がないと考え、彼らが集って飲む酒場を全廃し、ゆで肉や熱湯【訳注:ここでの「熱湯」は古代ローマにおけるファストフードや安い立ち飲みを指す】の販売を禁止し、これに従わない者たちを処罰した。
こいつ実質ホットドッグと激安ビール禁止にしやがった。正直このクソ野郎マジでムリ
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>**As for the Jews, who had again increased so greatly that by reason of their multitude it would have been hard without raising a tumult to bar them from the city, he did not drive them out, but ordered them, while continuing their traditional mode of life, not to hold meetings. He also disbanded the clubs, which had been reintroduced by Gaius. Moreover, seeing that there was no use in forbidding the populace to do certain things unless their daily life should be reformed, he abolished the taverns where they were wont to gather and drink, and commanded that no boiled meat or hot water should be sold; and he punished some who disobeyed in this matter**
He basicaly banned hot dogs and cheap beer. Fuck that guy, honestly
✍️ 管理人: 「ホットドッグと激安ビール禁止」って例え、めちゃくちゃ分かりやすくて草。日本で例えるなら、牛丼チェーンと自販機の缶チューハイを国が同時に禁止するようなもんやからな、そら庶民キレるわ。ちなみにこの手の「集会禁止」は当時のローマでは治安維持の常套手段で、労働組合的なクラブ(コッレギア)はしょっちゅう解散させられてたんよ。個人的には、権力者が「秩序のため」って言い出す時は大体自分らの都合が混ざってると思ってる。
話聞く限り、ガチでクソ野郎だな。
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He sounds like a real jerk.
✍️ 管理人: 身も蓋もないコメントで一周回って好き。実際クラウディウスって「暗愚な皇帝」ってイメージが後世で定着してるけど、それは後のコメントで解説される通り眉唾な部分も多いんよな。日本の歴史でも暴君扱いされた人物が実は有能だったってパターンあるあるで、織田信長とかもそれに近い再評価受けてるよね。ネットの反応って結局「わかりやすい悪役」を求めがちなんかもしれん。
後世のローマ著述家が皇帝について語ることなんて、大抵は話半分に聞いておくのがセオリーです。特にカッシウス・ディオに至っては、どのネタを載せて載せないかの取捨選択がかなり節操ないというか、玉石混交だからね。書かれてる内容がまたひどくて、ユダヤ人は殺したローマ人の腸を身につける人食い族だとか、スコットランド人は水中で生活可能だとか、歴代皇帝への悪意あるデマの宝庫。でもその大半は、皇帝制そのものが気に食わなかった元老院連中が流した、信憑性の薄い誹謗中傷に過ぎないんだけどね。
カッシウス・ディオは、要するに古代版スティーブン・アンブローズ【訳注:ドラマチックな歴史叙述で知られる現代アメリカの人気歴史作家】みたいなもんです。とにかくドラマが好きで、より盛り上がる展開なら絶対スルーしないタイプだったからね。
ちなみに、クラウディウス帝がこの措置【訳注:煮汁や安酒の販売規制とされるもの】を講じた主な理由は、食料を安くするためじゃなくて、むしろ「路地裏での泥酔」を警戒してたからだと思われます。「歴史は繰り返す」って言いたくなるけど、当時のローマも今の世の中と一緒で、「道徳が崩壊して社会がおしまいだ!」みたいな風潮が定期的に湧いてたんですよね。で、それを元老院議員や貴族たちが大好物にしては語り、責任を全部皇帝に押し付けてたわけ。「元老院が政治を仕切ってた頃は、ローマに道徳の乱れなんて微塵もなかったのにね!」って顔で(草)。ただクラウディウス帝も含め皇帝たちは上流階級の出身だから、道徳観そのものが庶民とまるで違ってたってわけでもないんですけどね。
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As with many things claimed about an Emperor by a later roman author; take it with a grain of salt. Especially when dealing with Cassius Dio, who was rather undiscerning in which stories he chose to tell and which he did not. He recounts everything from Jews being cannibals who dress in the entrails of slain Romans, to Scots being able to live underwater, to every ill-intentioned rumor muttered about any Emperor ever, most of which amount to unreliable slander thrown at them by the Senatorial class who hated the very notion of an Emperor.
Cassius Dio is kind of the Stephen Ambrose of Antiquity. He loved drama and never passed up a chance to make things more dramatic.
I'd note that the primary reason Claudius seems to have had for this isn't cheap food, but public intoxication. Rome much like society today if you want to be all 'history repeats' about things, had its own spouts of 'the morals of society are decaying and so is society!' Which of course the Senators and the Patricians were super into talking about and blaming on the Emperors because clearly Rome didn't have any moral decay problems when the Senate was running things! But Claudius and the other Emperors were also from the upper echelons of Roman society so they didn't have entirely different outlooks! The boiled meat water sold in these places was mixed with wine (drinking straight wine was both too expensive for the poor, and seen a socially lowbrow) and it was public drinking Claudius was actually trying to control. Supposedly. Honestly the entire story is kind of confusing because if he wanted to control wine drinking why not control wine drinking, why go after the boiled water that was supposed to be mixed with the wine? Mary Bead I think calls this out in her book SPQR, though she doesn't linger on it very long. At the core of it all though was fear of mob violence. Can't have the common folk gathering up and getting drunk together! That might lead to rebellion, and rebellion bad!
But this is also unmentioned as far as I know in any source other than Cassius Dio, who wrote centuries after Claudius. While Claudius was unpopular with other elites for a range of reasons (he was frail, had a limp, and far from the beacon of Roman manhood) he seems to have been popular with the commoners so I personally take this entire tale and its explanation as something where we're missing context. Dio did a lot of social reforms in his time on everything from banning the Jews, to making it punishable by death to abandon a sick slave rather than care for them. During his time Rome was absolutely in one of it's wailing about public morals phases, and I think a lot of this fits together into a rather neat knot if you look at it from the POV of promoted some measure of public decency, religious mores and norms, and lots of edicts being passed in the name of the public good. If we look back seriously Claudius was a fairly popular emperor outside of Senatorial circles, and did a lot to establish a stronger administrative apparatus for the Empire so I wouldn't really frame this in terms as simple as picking on the poor because 'haha, poor people.'
✍️ 管理人: これめちゃくちゃぐう正論。「歴史書は勝者と権力者側のバイアスがかかってる」ってのは日本史でも同じで、例えば徳川幕府側が編纂した史料で豊臣秀吉サイドが悪く書かれてたりするのと構造が似てるわ。カッシウス・ディオの「人食い族」「水中生活可能なスコットランド人」エピソードは調べたらマジで実在する記述で、当時のローマ人がいかに周辺民族を「野蛮人」として誇張してたかがよく分かる。個人的にはこの「元老院が皇帝に道徳崩壊の責任を押し付ける」構図、現代の政治叩きとほぼ同じ構造でゾッとした。
「いや、ネロ帝がクラウディウス帝よりマズいわけないでしょ、ね?」――ローマ人【訳注: 史実ではクラウディウス帝は比較的有能とされ、ネロ帝は暴君として悪名高い。歴史の皮肉を逆手に取ったジョーク。】
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"*I mean, Its not like Nero could be worse than Claudius, right?*" – Romans
✍️ 管理人: このジョーク皮肉効いてて好き。ネロって「ローマを燃やしながら竪琴弾いてた」って逸話で有名やけど、あれも後世の創作盛り盛りって説が有力なんよな。日本でも「本能寺の変の黒幕は実は〜」みたいな都市伝説的な暴君イメージが独り歩きするパターンあるし、権力者の悪評ってどこの国でも話盛られがちなんやろな。ちなみにネロは即位当初は善政敷いてたって記録もあって、後半崩れたってのが定説やで。
お湯が流行ってたの?草
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Hot water was popular?
✍️ 管理人: こマ有能なオチで草。実はこの「熱湯(カルドゥム)」ってのはお茶みたいに飲むわけじゃなくて、ワインを割ったり出汁的に使う立ち飲み用の熱い飲み物のことなんよね。テルモポリウムのカウンターには大きな甕が埋め込まれてて、そこにスープや煮込みを温かいまま保存して庶民にサッと出してたらしい。日本で言うと立ち食いそば屋の出汁割りうどんみたいなポジションで、忙しい庶民のファストフード文化やったんやろな。個人的にはこの発想、ポンペイ遺跡に実際残ってるテルモポリウムのカウンター見ると一気にリアルに感じられて好き。
💭 管理人の感想
今回のスレ、要するに「ファストフード規制の元祖はローマ皇帝クラウディウスだった」って話やけど、コメント欄読むと単純な暴君エピソードじゃ済まされへん奥深さがあったな。食や飲酒の規制って結局「治安維持」「道徳の乱れ防止」って建前でやりつつ、実際は庶民が集まって不満を共有する場を潰したいっていう権力側の思惑が絡んでるパターン、洋の東西問わずあるあるやと思う。日本でも江戸時代に贅沢禁止令(奢侈禁止令)が何度も出されて、庶民の娯楽や飲食が取り締まられた歴史があるし、構造としては似てるところあるよな。しかもコメントで指摘されてた通り、当時の史料自体が元老院側のバイアスがっつりかかってて、「クラウディウス=暗愚な皇帝」ってイメージも割り引いて見る必要があるってのが面白いポイントやった。現代でも「不健康な食生活への規制」って議論、例えば清涼飲料水への課税とかジャンクフード広告規制とか形を変えて続いてるし、結局「食をコントロールすること=人々の生活をコントロールすること」なのは今も昔も変わらんのかもな。前にソーダ税の話でも似たような議論盛り上がってた記憶あるわ。みんなは「健康のため」とか「治安のため」っていう規制、どこまでなら納得できる?逆にどこからは行き過ぎだと思う?
📖 この記事のチャンク〜英語フレーズを覚えよう〜
“take it with a grain of salt”
🔊 読み方: テイク・イット・ウィズ・ア・グレイン・オブ・ソルト
🇯🇵 意味: 話を鵜呑みにせず、話半分に聞く
💡 誰かの発言や情報源の信頼性が怪しいときに使うフレーズ。例えば「あの記事は話半分に聞いておいた方がいい」= 'You should take that article with a grain of salt.' 今回のコメントでも、古代ローマの歴史家カッシウス・ディオの記述をそのまま信じるな、という文脈で使われている。
🌍 他の言語では?
🇩🇪 ドイツ語: mit Vorsicht genießen (ミット・フォアズィヒト・ゲニーセン)
→ 直訳は「用心して味わう」で、情報を鵜呑みにせず割り引いて受け取るときに使う定番表現。
🇫🇷 フランス語: à prendre avec des pincettes (ア・プランドル・アヴェック・デ・パンセット)
→ 直訳は「トングでつまむように扱う」で、疑わしい情報に慎重に接する態度を表す日常的な言い回し。
🇰🇷 韓国語: 걸러서 들어 (コルロソ ドゥロ)
→ 直訳は「濾して聞け」で、誇張や不確かな情報を割り引いて聞くよう友人にアドバイスする際によく使うカジュアルな表現。
🇪🇸 スペイン語: tómalo con pinzas (トマロ・コン・ピンサス)
→ 直訳は「ピンセットで扱え」で、フランス語表現と同系統。噂話や不確かな主張について注意を促すときによく使う。
※翻訳は意訳を含みます。正確な表現は原文リンクからご確認ください。
※引用元: r/todayilearned


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