海外の「割とガチな質問ある?」系サブレディットr/wirklichgutefrageに、こんな質問が投下されて話題になってたで。「オーストリアの壁崩壊っていつなん?🇦🇹」。いやいや、ベルリンの壁は東西ドイツの話であって、オーストリアに壁なんてなかったやろ…と思いきや、この手の「事実誤認を装った釣り質問」に独語圏のネット民が大真面目に歴史講義始めるのがこのサブの名物なんよ。ドイツとオーストリアの複雑な関係史を絡めたコメントが集まったから、ちょっと紹介するで。
EUのおかげでもう必要ない。実質的には一つの国みたいなものだけど、それを認めると他の国が泣き出すからね。経済的にはとっくに統合済み。でも政治的には、別々の二国であるかのように振る舞ってる。
そうすればESCで2倍盛大に負けられるしなw
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Ist nicht mehr nötig dank EU. Wir sind im Prinzip ein Land aber andere Länder fangen an zu heulen wenn sie das sehen. Aus wirtschaftlicher Sicht ist die Union längst erreicht. Aber aus politischer Sicht tun wir so als wären wir zwei.
So können wir doppelt so hart beim ESC verlieren
✍️ 管理人: ぐう正論で草。EUって関税も国境検問もシェンゲン協定でほぼ無いから、経済的にはマジで一国みたいなもんなんよな。最後のESC(ユーロビジョン)オチが秀逸で、ドイツもオーストリアも近年伸び悩んでるのは独語圏あるあるらしいわ。日本でいうと国体で都道府県対抗にしてるけど実質同じ国、みたいなノリに近いかもな。個人的にはこの「建前は別の国」感覚、なんかEU民のブラックジョークセンス好きやわ。
第二次世界大戦までは、次のような主張が広く見られた。
19世紀にオーストリアがドイツ国民国家の一部にならなかったのは、文化やアイデンティティ上の理由というより、主に政治的な理由によるものだった。第一に、ドイツ圏内の大国であるプロイセンとオーストリアの間には、ほとんど解消不能な対立があった(最終的にプロイセンは、「権力を分け合わなければならない大ドイツ帝国より、我々が主導する小ドイツ帝国のほうがいい」と判断した)。第二に、オーストリアがハプスブルク家の多民族国家に組み込まれていたため、もしオーストリアがドイツ国民国家に加わったら、ハプスブルク帝国の残りの地域をどうするのか、という問題が常につきまとっていた。
それでも、多くの人々は漠然とオーストリアをドイツ文化圏の一部と見なしていた。それは、第一次世界大戦に伴うハプスブルク帝国の崩壊後、オーストリアが自らを「ドイツ=オーストリア共和国」と称し、ドイツ国民国家への合流を明確に目指していたことからも分かる。しかし、これは第一次世界大戦の戦勝国によって阻止された。
周知のとおり、ナチスによるオーストリア併合は、文明の破局という結果に終わった。ただし、この点についてオーストリア人が「オーストリアはナチス最初の犠牲者だった」という神話を掲げるだけでは、話を単純化しすぎていることも知っておくべきだ。実際には、多くのオーストリア人がナチズムとドイツによる併合を歓迎していた。
遅くともオーストリア第二共和国の成立以降(それ以前からそうした潮流は存在していたが、完全に主流となったのはこの時期からである)、オーストリアではドイツとは明確に一線を画す国民的アイデンティティが形成された。したがって、あらゆる「統合の夢物語」はもはや過去のものとなり、今では胡散臭い泡沫集団が唱えているにすぎない。
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Bis zum Zweiten Weltkrieg war dieses Argument weit verbreitet:
Dass Österreich im 19. Jahrhundert nicht Teil des deutschen Nationalstaats geworden ist, hatte weniger kulturelle oder identitäre Gründe, sondern vielmehr politische: Einerseits gab es eine fast unauflösbare Spannung zwischen den Großmächten Preußen und Österreich innerhalb Deutschlands (Preußen sagte schließlich: „Lieber ein kleines deutsches Reich unter unserer Führung als ein großes deutsches Reich, in dem man sich die Macht teilen muss”). Andererseits hat die Integration Österreichs in den Habsburger Vielvölkerstaat immer die Frage aufgeworfen, was mit dem Rest des Habsburger Reiches passiert wäre, wenn Österreich Teil des deutschen Nationalstaats geworden wäre.
Trotzdem wurde Österreich von vielen auf diffuse Art als Teil des deutschen Kulturraums gesehen. Das zeigt sich auch daran, dass sich Österreich nach dem Zusammenbruch des Habsburgerreiches im Zuge des Ersten Weltkriegs als „Republik Deutschösterreich” bezeichnete, mit dem klaren Ziel, sich dem deutschen Nationalstaat anzuschließen. Dies wurde jedoch durch die Siegermächte des Ersten Weltkriegs verhindert.
Die Annexion Österreichs durch den Nationalsozialismus endete, wie bekannt, in einer Zivilisationskatastrophe. Man sollte dazu aber wissen, dass es zu einfach ist, wenn Österreicher den Mythos aufstellen, „Österreich sei das erste Opfer des NS gewesen”. Die Wahrheit ist, dass viele Österreicher den Nationalsozialismus und die Annexion durch Deutschland willkommen geheißen haben.
Spätestens mit der Gründung der Zweiten Republik Österreich (es gab auch vorher diese Strömungen, die jedoch erst jetzt vollständig dominierten) entwickelte sich in Österreich eine Nationalidentität, die sich sehr klar von Deutschland abgrenzt. Damit sind jegliche „Vereinigungsfantasien” hinfällig und werden nur noch von dubiosen Splittergruppen vertreten.
✍️ 管理人: 急に大学の講義始まってて草生えるけど普通に勉強になるやつ。「大ドイツ主義(プロイセン主導じゃなく多民族帝国込みで統一)」vs「小ドイツ主義(プロイセン中心で統一、オーストリア除外)」の対立は独語圏史のガチ基礎知識やな。ちなみに「オーストリアはナチスの最初の犠牲者」神話は戦後オーストリアが国際社会復帰するために利用した公式ラインで、実際は1938年の併合を大歓迎する市民の映像が山ほど残ってるんよ。日本で言うなら、沖縄や北海道の帰属を巡る近代史の複雑さにちょっと近い温度感かもしれん。個人的にはこの手の「国のアイデンティティは後付けで作られる」って話、めちゃくちゃ好物なんよな。
勘弁してくれ。
バイエルンはもう一つあるんだから。
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Bitte nicht.
Haben schon ein Bayern.
✍️ 管理人: クッソワロタ、バイエルンいじりで草。バイエルンって方言もビールも山岳文化もオーストリアとめちゃくちゃ似てて、独語圏では「もう一つのオーストリア」ってネタにされがちなんよな。日本でいうと関西と一部の中国地方の文化的近さをいじられる感じに近いかもしれん。ちなみにバイエルンは第二次大戦後も独自の州アイデンティティが異様に強くて、「バイエルン人であってドイツ人であるのは二の次」ってジョークが定番らしいで。ワイもこの「独立心強すぎる地方」ネタは万国共通で笑ってしまうわ。
第二次世界大戦後、オーストリアは戦勝国によってドイツとの統一を禁じられた。ドイツが強大になりすぎるのを防ぐためだった。
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Österreich wurde es nach dem 2. WK von den Siegermächten verboten sich mit Deutschland zu vereinigen. Der Grund war, dass Deutschland nicht zu stark werden sollte.
✍️ 管理人: これは史実ベースの豆知識やな。1955年の「オーストリア国家条約」で永世中立と独立が条件付けられて、ドイツとの合併(Anschluss)は明確に禁止されたんよ。日本だと戦後憲法9条で軍備を制限されたのと似た構図で、「戦勝国が敗戦(協力)国の再統合・再軍備を恐れて縛りをかける」のはどこの戦後処理でもあるあるなんよな。個人的には、この手の戦後の国境線・国家形成の縛りが今のEUの「表向き別の国」ムーブに繋がってると思うと歴史って地続きなんだなって感じるわ。
知らんけど、「FideszPropagandaStar」なんて名前を見ると、むしろお前、これまで何度も右腕がムズムズして上げたくなってたんじゃないかって気がする……
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Weiß nich, aber bei dem Namen FideszPropagandaStar bekomme ich eher das Gefühl, dass dein rechter Arm zu oft im Leben gejuckt hat…
✍️ 管理人: 急に人格攻撃で草。Fideszはハンガリーのオルバン首相率いる与党で、EU内でも右派ポピュリズムの代表格として賛否両論あるんよな。ユーザー名から政治思想を勘ぐって煽るの、Redditのコメント欄では定番のマウント芸なんよ。日本の掲示板でもハンドルネームやアイコンから思想を邪推していじるノリあるやろ、あれの独語圏版って感じやな。個人的にはこの手の「名前から人格推測して煽る」の、正直下品だけど笑ってしまう自分もおるわ。
💭 管理人の感想
今回の話題、要するに「事実誤認を装った釣り質問」に独語圏ネット民がガチ歴史解説で応戦した回やったな。オーストリアに壁なんてなかったのに、質問の裏にはドイツとオーストリアが本来「一つの民族国家になるはずだった」歴史(大ドイツ主義・小ドイツ主義の対立からナチスによる併合、そして戦後の分離まで)がずっと横たわってるんよ。日本だと明治維新前後の廃藩置県とか、沖縄の本土復帰みたいに「本来一つになるはずの地域がどう国家として線引きされるか」ってテーマは意外と身近な感覚かもしれん。EUの統合で経済的には国境がほぼ無いのに、政治的・文化的アイデンティティだけは意地でも別モノとして維持してる構図、めちゃくちゃ興味深いわ。これ前に「なんでスイスはEU入らないん?」ってスレでも似たような国家アイデンティティ論争になってたの思い出したわ。国境線って地図の上では一本の線やけど、その裏には何十年何百年の政治的駆け引きと集合的記憶の作り直しがあるんやなって考えさせられるわ。みんなは自分の国と隣国の「本来一つになってたかもしれないけど別れた歴史」って考えたことあるか?コメントで教えてくれ。
🌍 他の言語では?
🇺🇸 英語: start whining about it (スタート・ワイニング・アバウト・イット)
→ 不満を大げさに訴える人を軽く皮肉る際に使う、日常会話でよく聞くフレーズ。
🇫🇷 フランス語: commencer à râler (コマンセ・ア・ラレ)
→ フランス語で「文句を言い始める」を表す非常に口語的な言い回しで、家族や友人との会話で頻出する。
🇰🇷 韓国語: 징징대기 시작하다 (チンジンデギ・シジャカダ)
→ 子供っぽく不満を訴えるニュアンスを含み、友人同士のカジュアルな会話でよく使われる。
🇪🇸 スペイン語: ponerse a quejarse (ポネルセ・ア・ケハルセ)
→ 誰かが急に不満を言い出す様子を軽い皮肉を込めて表現する際に使われる自然な口語表現。
※翻訳は意訳を含みます。正確な表現は原文リンクからご確認ください。
※引用元: r/wirklichgutefrage
📖 この記事のチャンク〜ドイツ語フレーズを覚えよう〜
“anfangen zu heulen”
🔊 読み方: アンファンゲン・ツ・ホイレン
🇯🇵 意味: 泣き出す、(口語で)めそめそ文句を言い始める
💡 「anfangen zu + 不定詞」は「〜し始める」を表す基本構文で、heulen(泣く)と組み合わせると文字通りは「泣き出す」。ただし口語では、不満や不公平さを大げさに訴えることを揶揄して使われることも多い。例:「Wenn sie das sehen, fangen sie an zu heulen(それを見たら連中は泣き言を言い始める)」のように、皮肉交じりで使われる。


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